熱残留磁化(読み)ネツザンリュウジカ

デジタル大辞泉 「熱残留磁化」の意味・読み・例文・類語

ねつ‐ざんりゅうじか〔‐ザンリウジクワ〕【熱残留磁化】

岩石のように多数強磁性微粒子を含む物を、磁界の中でキュリー温度以上の高温から常温に冷却するときに生じる残留磁化。磁界と同じ方向に磁化し、安定永久磁石として残る。熱残留磁気

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の熱残留磁化の言及

【自然残留磁気】より

…自然残留磁化は種々の原因によって発生した残留磁化の総称であり,磁化獲得過程の違いによっていくつかに区別される。強磁性鉱物(磁鉄鉱,赤鉄鉱,チタン鉄鉱,チタン磁鉄鉱など)が強磁性を失う温度(キュリー点)より高温から磁場中で冷却されたときに獲得する磁化を熱残留磁化と呼ぶ。溶岩が冷えて固まるとき,あるいは陶器,土器,焼釜,暖炉などが高温から冷却されたときに獲得する磁化はこの例である。…

※「熱残留磁化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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