自性(読み)ジショウ

デジタル大辞泉 「自性」の意味・読み・例文・類語

じ‐しょう〔‐シヤウ〕【自性】

仏語。そのものが本来備えている真の性質真如法性しんにょほっしょう本性

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精選版 日本国語大辞典 「自性」の意味・読み・例文・類語

じ‐しょう‥シャウ【自性】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。物それ自体の独自の本性。本来の性質。本性。
    1. [初出の実例]「又金剛頂経云。諸法本不生。自性離言説。清浄無垢染」(出典:即身成仏義(823‐824頃))
    2. 「仮に自性を変化して、一念化生の鬼女となって」(出典:謡曲・山姥(1430頃))
    3. [その他の文献]〔金剛頂経‐上〕

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世界大百科事典(旧版)内の自性の言及

【サーンキヤ学派】より

…活動することなく,その作用はただ物質的原理を観察(ダルシャナdarśana)するのみである。また物質的原理はプラクリティprakṛtiまたはプラダーナpradhāna(〈自性〉)と呼ばれ,唯一の実体であって,永遠で活動性をもち,非精神的な質量因である。物質的原理は三つの構成要素トリグナtriguṇa(〈三徳〉)から成る。…

※「自性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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