自然界における人間の位置(読み)しぜんかいにおけるにんげんのいち(その他表記)Evidence as to Man's Place in Nature

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

自然界における人間の位置
しぜんかいにおけるにんげんのいち
Evidence as to Man's Place in Nature

C.ダーウィン進化思想の影響を受けた T.ハクスリー人間の進化についての著書 (1863) 。ダーウィンは『種の起原』のなかで,人間の進化について触れなかったが,このハクスリーの著述に刺激されて『人間の由来』を 1871年に公表した。

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世界大百科事典(旧版)内の自然界における人間の位置の言及

【ハクスリー】より

…C.ダーウィンの進化論発表後はこれを強力に支持し,〈ダーウィンのブルドッグ〉と自称してダーウィン攻撃に対して立ち向かう。《自然界における人間の位置》(1863)を著し,人間の起源についての考えを明示したほか,啓蒙的な講演会などで進化論の普及に努めた。デボン紀の魚類についての古生物学的業績のほか,ゲーテなどが提唱した〈頭蓋椎骨説〉を脊椎動物の発生学的研究から批判して,頭蓋骨と脊椎骨は異なることを示した業績がある。…

※「自然界における人間の位置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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