精選版 日本国語大辞典 「自讃歌」の意味・読み・例文・類語 じさん‐か【自賛歌・自讚歌】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 自作の中で最もすぐれたものと作者みずから認めている歌。[初出の実例]「我が哥なれども、自讚哥にあらざるをよしなど言へば」(出典:後鳥羽院御口伝(1212‐27頃))[ 2 ] ( 自讚歌 ) 私撰集。成立、編者とも未詳。鎌倉時代末期成立か。後鳥羽院が、定家など当時の代表的歌人一六人に、自作の中でよいとみずから認めている歌を各々一〇首ずつ奉らせ、院自身の歌を合わせて編んだとの序文のある、計一七〇首から成る歌集。その大部分は「新古今集」の歌。成立事情は信じられず、明らかに偽書であるが、宗祇らの注釈もある。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例