自費出版(読み)ジヒシュッパン(その他表記)publish on one's own expense

デジタル大辞泉 「自費出版」の意味・読み・例文・類語

じひ‐しゅっぱん【自費出版】

自分費用を負担して出版すること。→個人出版
[補説]出版物制作販売は、著作者と契約した出版社が行うことが多い。

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精選版 日本国語大辞典 「自費出版」の意味・読み・例文・類語

じひ‐しゅっぱん【自費出版】

  1. 〘 名詞 〙 書物をつくる諸費用を自分で負担して、出版すること。
    1. [初出の実例]「この出版は自費出版にするつもりだ」(出典:神津猛日記‐明治三七年(1904)一二月一七日)

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知恵蔵 「自費出版」の解説

自費出版

著者自費で出版することだが、近年は文字通りの解釈では収まらない用語に発展。旧来は、私家版の歌集・句集や自分史などで、商業出版との対比で用いられていた。しかし1980年代半ば、自費出版物の受託製作専門出版社が、「商品として取次ルートでも販売」とうたい事業展開を始めたことから、「自費出版ではあるが、商品でもある」との定義が加わった。さらに90年代以降は、原稿募集の新聞広告を頻繁に出す専門出版社が続々登場。「原稿審査の上、製作費・販売費を著者と出版社が分担し合う」「初刷分は自費出版、売れて増刷した場合、増刷分より出版社が全額費用負担し、著者印税を支払う」という変則的自費出版を宣伝し、有名出版社顔負けの出版点数を誇る。

(村上信明 出版流通ライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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