日本歴史地名大系 「至願寺」の解説 至願寺しがんじ 徳島県:鳴門市大代村至願寺現大津町大代(おおつちようおおしろ)にあったとみられる寺院。天文二一年(一五五二)一一月七日の阿波国念行者修験道法度写(良蔵院文書)に「大代至願寺」とみえるが、詳細な所在地は不明。この法度写によれば、当寺の山伏は「念行者」と称した阿波国の有力山伏集団に属しており、大峰(おおみね)山や伊勢、紀伊熊野、山城愛宕(あたご)山、高越(こうつ)山といった阿波国内外の霊場への引導・代参などを行う先達だった。念行者関係寺院は一九ヵ寺があげられており、このうち現鳴門市域に比定されるのは当寺のほかに大谷の下之(おおたにのしもの)坊がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by