舟田村(読み)ふなだむら

日本歴史地名大系 「舟田村」の解説

舟田村
ふなだむら

[現在地名]白河市舟田

板橋いたばし村の北、阿武隈川右岸に位置する。北側の山際集落が東西に連なり、三方田畑が広がる。船田村とも記される。村名は往古阿武隈川下流が閉塞して湖となっていた頃、村の北側の山に船を着けたことによるという(白河風土記)。建武元年(一三三四)頃と推定される結城宗広知行所領注文案(伊勢結城文書)に結城上野入道道忠(宗広)の所領として「船田郷」とみえる。

文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では高五九三石余。享保二年(一七一七)の白河藩領分高免付(二瓶家文書)では高九三〇石余。寛保二年(一七四二)の反別は田方六一町余・畑方二〇町一反余(「村明細帳」国分家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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