船津川河岸(読み)ふなつがわかし

日本歴史地名大系 「船津川河岸」の解説

船津川河岸
ふなつがわかし

[現在地名]佐野市船津川町

船津川村の渡良瀬川沿いに設けられた河岸。利根川を経て江戸に至る。慶安四年(一六五一)の「下野一国」に「舟戸川舟渡場」とみえ、西岡にしおか船渡場(現群馬県邑楽郡板倉町)から一里二〇町、「水有分四〇間、ふかさ四尺」とある。享保二〇年(一七三五)の船津川河岸出入返答書(内田彦一文書)には、慶長三年(一五九八)年貢米・薪炭などの置所として河岸蔵屋敷一反余が除地とされ、同年中以来年貢米・諸荷物を船積みして運送してきたと記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android