船越庄(読み)ふなこしのしよう

日本歴史地名大系 「船越庄」の解説

船越庄
ふなこしのしよう

船越に比定される観世音寺(現太宰府市)領庄園。延喜五年観世音寺資財帳に山章の焼塩山二所の一つとしてみえる「志麻郡加夜郷蠅野林壱処」は当庄の前身とされ、和銅二年(七〇九)八月一七日に施入された口径五尺六寸の大きな熬塩鉄釜一口があった。仁平三年(一一五三)四月二九日の東大寺領諸荘園文書目録(守屋孝蔵氏所蔵文書/平安遺文六)に奈良東大寺末の観世音寺(現太宰府市)関係の文書として永承四年(一〇四九)船越庄四至示沙汰文書、康平三年(一〇六〇)同庄府国使入勘免判とともに承和八年(八四一)同庄塩釜国牒がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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