良性肺腫瘍および腫瘍類似疾患

内科学 第10版 の解説

良性肺腫瘍および腫瘍類似疾患(呼吸器系の疾患)

 良性肺腫瘍(benign lung tumor)の頻度は少なく,腫瘤性肺疾患における切除全体の約5%もしくは,それ以下である.しかし,日常臨床では,診断や管理においてよく遭遇する疾患でもある.病理学的には多岐にわたるが,腺腫adenoma)と肺過誤腫(hamartoma)が大半を占める.臨床的には無症状で経過し,胸部X線写真や胸部CTにより孤立性腫瘤陰影として偶然に発見されることが多い(表7-12-9).[長谷川好規]
■文献
Myers JL, et al: Benign Lung Tumors. Murray & Nadel’s Textbook of Respiratory Medicine 5th ed(Mason RJ, et al) pp1171-1185, Saunders, Philadelphia, 2010.
巽浩一郎,他:わが国における肺好酸球性肉芽腫症の検討. 厚生省特定疾患呼吸不全調査研究班平成9年度研究報告書,39-41, 1998.
Travis WD, et al: Pathology and Genetics of Tumours of the Lung, Pleura, Thymus and Heart. World Health Organization Classification of Tumours. IARC Press, Lyon, 2004.

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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