精選版 日本国語大辞典 「色取る」の意味・読み・例文・類語
いろ‐ど・る【色取・彩】
- 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
- ① ものに色をつける。着色する。彩色する。
- ② 紅やおしろいなどを顔に塗って化粧する。
- [初出の実例]「額髪(ひたひがみ)をひきかけつつ、いろどりたる顔づくりをよくして」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)
- ③ いろいろな物をとり合わせて飾る。潤色する。
- [初出の実例]「十体(てい)の中(うち)を色どらば、百(もも)色にもなりぬべし」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)七)
- ④ 身なりを装い飾る。めかす。
- ⑤ 異性を意識して様子をつくる。色めいた身ぶりをする。気どる。
- [初出の実例]「肩に手をかけ歌祭文、鼻歌うたうて色どる所を」(出典:浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)傾城十番斬)