色変(読み)いろがわり

精選版 日本国語大辞典 「色変」の意味・読み・例文・類語

いろ‐がわり‥がはり【色変】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 色が変わること。退色したり、他の色に変わること。また、そのようになった物。
    1. [初出の実例]「模様は白である。其の上に垢が一面に塗り付けてあるから、六分方色変りがして」(出典:坑夫(1908)〈夏目漱石〉)
  3. 細工物、布地などで、形や模様などは同じだが、色が違っているもの。また、基準となるものと色が異なっていること。色ちがい。
    1. [初出の実例]「本舞台一面の雲幕、爰に◯△□◎何れも色替りの装束」(出典:歌舞伎・神有月色世話事(縁結び)(1862))
  4. 風変わりであること。異色であること。また、その人。
    1. [初出の実例]「諸藩三百の大名が各々色変(イロガハ)りの武器を作り色変(イロガハ)りの兵を備へて置く」(出典福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉一身一家経済の由来)
  5. いろなおし(色直)
  6. いろがわりだけ(色変茸)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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