色無い(読み)いろない

精選版 日本国語大辞典 「色無い」の意味・読み・例文・類語

いろ‐な・い【色無】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]いろな・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 色艷、情、趣などの意の「いろ」に、「無し」がついて一語化したもの )
  2. はなやかな色どりがない。
    1. [初出の実例]「隅田河の能、あまりに初めはいろなき能なれば、此旅人などには、大口(おほくち)を着てもよかるべし」(出典申楽談儀(1430)能の色どり)
  3. 情味がなく冷淡である。誠意がない。
    1. [初出の実例]「Ironai(イロナイ) ヒト。すなわち、スゲナイヒト〈訳〉冷淡な、または、粗暴な人」(出典:日葡辞書(1603‐04))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android