精選版 日本国語大辞典 「色艷」の意味・読み・例文・類語
いろ‐つや【色艷】
- 〘 名詞 〙
- ① いろとつや。
- [初出の実例]「みこしの帷子(かたびら)のいろつやなどのきよらささへぞいみじき」(出典:枕草子(10C終)二七八)
- 「色艷はさのみに老いず秋茄子〈蝶夢〉」(出典:俳諧・新類題発句集(1793)秋)
- ② 顔や肌の色。その人の健康状態などが肌に現われている様子。
- [初出の実例]「仮粧せず木なりながらにいつみても色つやのよき花の㒵ばせ」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1672)一)
- 「色つやうすくろく、白歯も黄色になったれど」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)
- ③ 態度や話に感じられる愛想。「いろつやのないあいさつ」
- [初出の実例]「案に相違墨の衣をき坊主の詞の花の色つやのよさ」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1672)八)
- ④ 人の話や話しぶりに感じられるおもしろみ。興趣。「いろつやをつけて話す」