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色素増感 しきそぞうかん dye‐sensitization

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知恵蔵2015の解説

色素増感

可視光応答性のない半導体(半導体とは)などの表面に色素を吸着させ、半導体に光電流の発生などの可視光応答を生じさせることができる。これを色素増感作用という。n型半導体の場合、色素増感作用で注入された電子により、銀イオンが還元されて銀粒子となる作用は、銀塩カラー写真として利用されている。近年、色素増感作用を利用した太陽電池(色素増感太陽電池)の研究が盛んに行われている。高性能で資源的に制約がなく、安価に製造できる可能性があり、次世代型の太陽電池として注目されている。太陽電池変換効率10%の性能報告がある。色素増感太陽電池は、透明導電性ガラス基板上に形成された多孔質チタニア(二酸化チタンの結晶)薄膜光電極、ヨウ素レドックスを含む有機系電解質溶液、白金(Pt)対極から構成され、チタニア光電極の表面に単分子層の色素が固定されている。

(市村禎二郎 東京工業大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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