花の錦(読み)はなのにしき

精選版 日本国語大辞典 「花の錦」の意味・読み・例文・類語

はな【花】 の 錦(にしき)

  1. 花の美しいのを錦に見立てた表現。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「あをやぎのいとめもみえずはる事に花のにしきをたれかをるらむ」(出典:躬恒集(924頃))
  2. 衣の上に花の散りかかるのを錦に見立てた表現。また、美しい衣装を花に見立てていう。
    1. [初出の実例]「めづらしとふる里人も待ちぞ見む花のにしきをきて帰る君」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android