花めく(読み)はなめく

精選版 日本国語大辞典 「花めく」の意味・読み・例文・類語

はな‐め・く【花めく】

〘自カ四〙 (「めく」は接尾語)
① はなやかにみえる。にぎやかな状態になる。
落窪(10C後)四「人々参り集りて、さうぞき花めきたるを見れば」
② もてはやされる。時節にあって栄える。時めく。
唐物語(12C中)上「時にあひはなめかせ給ふ后おはしましけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「花めく」の意味・読み・例文・類語

はな‐め・く【花めく】

[動カ五(四)]
はなやかに見える。
里子は―・く振袖の稚児に目を据えた」〈康成・山の音〉
時を得て栄える。時めく。
「時にあひ、―・かせ給ふ后おはしましけり」〈唐物語

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