日本歴史地名大系 「花岡郷」の解説 花岡郷はなおかごう 鹿児島県:鹿屋市花岡郷鹿児島藩の外城の一。大隅半島の中央西部に位置し、南は大姶良(おおあいら)郷、東は鹿屋郷、北は新城(しんじよう)郷(現垂水市)。肝属(きもつき)郡のうちで、一所持花岡島津氏の私領、華岡郷とも記された。享保九年(一七二四)鹿児島藩主島津継豊は、二代前の藩主島津綱貴の子久儔に大姶良郷のうち木谷(きだに)村を一所地として与えている(「島津継豊知行宛行状」旧記雑録)。同年の伊集院久矩添状(同書)によれば、木谷村の高が少ないため、大姶良郷野里(のざと)村の高のうち八〇〇石方限を久儔の持高に繰入れるとしており、この両地をもって私領花岡郷が成立した。「三州御治世要覧」の大姶良郷の項には古江(ふるえ)浜・野里村のうち八〇〇石、花岡に付すとある。同書の花岡郷の項によると、当時の領主は島津久敦で、知行高六千六九七石。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by