花開きて風雨多し(読み)はなひらきてふううおおし

故事成語を知る辞典 「花開きて風雨多し」の解説

花開きて風雨多し

大事な時にはとかく邪魔が入りやすい、ということのたとえ。

[使用例] まだ降っている、書入れの日曜日が台なしになって困った人が多かろう、まことに花時風雨多しである[種田山頭火*其中日記|1933]

[由来] 九世紀、唐王朝の時代の中国の詩人、于う武ぶ陵りょうの詩の一節から。「花発ひらきて風雨多し、人生別離に足る(花が咲く時節には風や雨が多い、人の世も別ればっかりだ)」と、せっかく知り合った相手と別れなければならないさみしさをうたっています。

[解説] ここに引用した詩句は、小説家の井伏鱒二が「ハナニアラシノタトエモアルゾ 『サヨナラ』ダケガ人生ダ」と訳しているのが、有名です。

〔異形〕花時風雨多し。

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