花頂(読み)かちよう

日本歴史地名大系 「花頂」の解説

花頂
かちよう

[現在地名]東山区粟田口華頂町

粟田口あわたぐち村の字の一。華頂かちよう山東北の狭少の地。東及び東南は宇治郡山科やましな(現山科区)西南華頂山

花頂院の所在地に比せられる。畑及び林・藪で占められていたが、西半分は明治二六年(一八九三)に三条古川ふるかわ町の油商西村仁兵衛が席貸吉水園を建て、同三一年に全館洋式に改め、名も都ホテルとした。また東半分は、近接の東・西小物座町とともに明治四二年一二月、京都市水道事務所用地となり、配水所・貯水池・発電所・事務所などが建設され(明治四五年三月完成)、景観は一変した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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