苅野岩村(読み)かりのいわむら

日本歴史地名大系 「苅野岩村」の解説

苅野岩村
かりのいわむら

[現在地名]南足柄市苅野かりの

西南狩野かの山、北境を貝沢かいざわ川、村央を西から東にかり川が流れ、東と南は雨坪あまつぼ村、西は矢倉沢やぐらさわ村・苅野一色かりのいしき村と接し、狩川左岸近くを矢倉沢往還が通る。

中世は苅野かの(狩野)庄に属した。近世は小田原藩領。寛永初期の小田原領西筋村々高ノ帳に「高百八拾八石八斗七升 苅岩」とあり、元禄郷帳では二六二石余、天保郷帳では三二〇石余に増加している。寛永一八年(一六四一)検地帳(武井文書)によれば、山畑一〇町三反余、荒畑七町八反余、畑二一町余(水田分は欠落)。宝永五年(一七〇八)矢倉沢村明細帳(田代文書)によれば、矢倉沢村・苅野一色村とともに矢倉沢往還の人馬継立を勤め、当村は月のうち一〇日間を担当し、同時に三ヵ村は矢倉沢関所の守村であった(天保一四年「御関所付村々免除帳」県史九)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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