矢倉沢村(読み)やぐらさわむら

日本歴史地名大系 「矢倉沢村」の解説

矢倉沢村
やぐらさわむら

[現在地名]足柄市矢倉沢

北西から西南矢倉やぐら(八七〇メートル)足柄あしがら(七五九メートル)金時きんとき(一二一二・五メートル)などがそびえ、うち川が村央を西から東へ、かり川が西南から北東へ流れ、矢倉沢往還(甲州道)が狩川近くを通り、足柄峠を越え駿河竹之下たけのした(現静岡県駿東郡小山町)に至る。東は苅野一色かりのいしき村・苅野岩かりのいわ村、南は宮城野みやぎの村・仙石原せんごくはら(現足柄下郡箱根町)、北は内山うちやま村と接する。古代以来、交通の要地であった。

近世小田原藩領。寛永初期の小田原領西筋村々高ノ帳に「高弐百六石弐斗九升壱合 矢倉沢」とあり、元禄郷帳では三一四石余、天保郷帳では三八九石余に増加している。万治二年(一六五九)の水帳(田代文書)によれば、田方一一町七反余、畑方二五町九反余、山畑二八町九反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報