家庭医学館 「若年性高血圧」の解説
じゃくねんせいこうけつあつ【若年性高血圧】
この若年性高血圧の4分の3は、本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)(「高血圧(症)」)で、近年、その数が増えています。
若い人の本態性高血圧の半数は、親から受け継いだ高血圧になりやすい遺伝的な体質でおこり、残りの半数は、ストレス、とくに精神的なストレスが誘因となっておこるといわれています。
若年性高血圧の残りの4分の1は、続発性高血圧(ぞくはつせいこうけつあつ)(「続発性高血圧(二次性高血圧)」)で、腎臓病(じんぞうびょう)、ホルモンの病気、腎動脈(じんどうみゃく)の狭窄(きょうさく)などが原因となっていることが多いものです。
高血圧全体に占める続発性高血圧の頻度は、5%程度といわれていますから、それに比べると、若年性高血圧に占める続発性高血圧の頻度はかなり高く、若い人の高血圧は、原因となる病気を探す検査が重要になります。