体質(読み)たいしつ

デジタル大辞泉の解説

たい‐しつ【体質】

からだの性質。遺伝的素因と環境要因との相互作用によって形成される、個々人の総合的な性質。「風邪をひきやすい体質」「特異体質
団体・組織などがもつ、性質や特徴。「日本人の体質に合わない思想

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百科事典マイペディアの解説

体質【たいしつ】

すべての精神的・身体的な人間の形質の総和で,遺伝と環境の相互作用によってつくられる。体質理論としては,体型と性格の関連について肥満型と循環気質細長型分裂気質との親和性を論じたE.クレッチマーの研究が有名。また体質の反応様式による類型特異体質,浸出性体質などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

たいしつ【体質 constitution】

体質とは,人体の各部位の形質の総和である。また,身体の形態や機能について生まれながらに備わっている全体論的な性状である。つまり,人体の一つ一つの部位(器官臓器,組織など)を個別に調べても判明しない総合的な性状である。 近代医学は,人体の個々の部位を精査して病型を分類するが,16世紀のパラケルスス以前は,むしろ,人体を一つのまとまりとみなして,病気の原因を探っていた。すなわち,病気の原因を体質によって説明しようとしていた。

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大辞林 第三版の解説

たいしつ【体質】

生まれながらにもっている体の性質。また、性向。 虚弱な- 何物にも妥協しない-
組織などにしみ込んでいるある種の性質。 保守的な- 党の-

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精選版 日本国語大辞典の解説

たい‐しつ【体質】

〘名〙
事物の状態や性質
※垂加文集(1714‐24)五「今行寛永通宝、体質堅厚、輪郭周正」
※志都の岩屋講本(1811)下「其の体質を見れば、肉のやうにも有り、又膜のやうにも見えて甚だ厚い物でござる」
② からだの形態、機能に関するその時々の状態や性質。
※七新薬(1862)二「動物体の蛋白質及び膠質に親和し、之と相結て不化の結合物を作り、体質を侵すこと極めて甚しく」
思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七「流石に血気盛りの体質の弾力強く」
③ 生まれながらにもっているからだの性質。また、その人の性向。転じて、組織、機構などのもっている性質。
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉犬物語「西洋臭い高慢な顔をしておるが、神経が鈍くて力が弱くて体質が下等で」
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生と虚空「へんに心(しん)のねばり強い先生の体質を思ふと」

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世界大百科事典内の体質の言及

【素質】より

…個人が先天的に持っている機能の身体的ないし精神的反応傾向のこと。このうち身体的反応傾向を体質と呼び,精神的反応傾向を気質と呼ぶ。一般的に素質は環境の対立概念として用いられてきた。…

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