若狭国守護職次第(読み)わかさのくにしゅごしきしだい

改訂新版 世界大百科事典 「若狭国守護職次第」の意味・わかりやすい解説

若狭国守護職次第 (わかさのくにしゅごしきしだい)

若狭国歴代守護を編年に記した補任書。1巻。鎌倉時代末期の正和年間(1312-17)に原形がつくられ,以後1422年(応永29)ころまで再三書きつがれて現在の体裁になった。建久7年(1196)の津々見右衛門次郎忠季の守護就任にはじまり,守護正員のみならず,守護代官,守護又代官の就任期等を記したもの。《長門国守護職次第》(《続群書類従所収)とともに貴重な史料である。《群書類従》所収。
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関連語 小田

日本歴史地名大系 「若狭国守護職次第」の解説

若狭国守護職次第
わかさのくにしゆごしきしだい

別称 若州守護職代々系図・若狭国守護職代々系図・若狭守護職系図

写本 福井大学ほか

解説 建久七年より応永年間に至る若狭国守護の補任書。歴代守護のほかに守護代官・守護又代官の在任期間も併記している。

活字本 群書類従補任部

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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