苦は色変える松の風(読み)くはいろかえるまつのかぜ

精選版 日本国語大辞典 「苦は色変える松の風」の意味・読み・例文・類語

く【苦】 は 色(いろ)(か)える松(まつ)の風(かぜ)

  1. 松に吹く風の音だけを聞いてゆうゆうと暮らしている世捨て人にも、苦労性質がかわっているだけで、やはりちがった苦労があるものだ。人間はどんな人でも、それぞれ苦労があるものだ。また、苦労にはいろいろあるものだの意。古歌(典拠未詳)の「浪の音聞かじと入りし山の奥に苦は色かへで松風ぞ吹く」によるか。
    1. [初出の実例]「苦はいろかゆる松かぜとほり風のふく様に、身にもしまぬ一時恋ものいふまもないあだしおとこと」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む