最新 地学事典 「苦土フォイト電気石」の解説
くどフォイトでんきせき
苦土フォイト電気石
magnesiofoitite
化学組成 □(Mg2Al)Al6(Si6O18)(BO3)3(OH)3OHの鉱物。三方晶系,空間群R3m,格子定数a1.5884nm, c0.7178,単位格子中3分子含む。針状結晶,その集合体。ガラス〜絹糸光沢。劈開なし。硬度7。計算密度2.995ɡ・cm−3。青灰色,条痕灰白色。多色性明瞭,O = 灰青,E = ラベンダー。一軸性負,屈折率ε1.650,ω1.624。電気石上族,X-site空席族,空席亜族1に属する。フォイト電気石のMg置換体。山梨県山梨市京ノ沢の安山岩〜デイサイトが熱水変質を受けた部分から,石英・デュモルティエ石・カオリナイトなどに伴って産出。他に日本では,熱水変質を受けた火山岩に形成される蝋石鉱床で,苦土電気石-苦土フォイト電気石-フォイト電気石-鉄電気石の固溶体が産出することがある。名称は,フォイト電気石のMg置換体であることから,Hawthorneほかによって命名(IMA 1998-037)。参考文献:Hawthorne et al. (1999) Can. Min., 37: 1439
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

