最新 地学事典 「電気石上族」の解説
でんきせきじょうぞく
電気石上族
tourmarine supergroup
一般化学組成がXY3Z6(T6O18)(BO3)V3Wで表される鉱物の上族で,X席の種類によって3族に分類され,各族はさらにいくつかの亜族に細分。XにはNa, K, Ca, □(空席)が,YにはLi, Mg, Al, Cr3+, Mn2+, Fe2+, Fe3+が,ZにはMg, Al, Cr3+, Fe3+が,TにはSi, Al, B3+が,BにはB3+が,Vには(OH), Oが,Wには(OH), F, Oが入る。[SiO4]四面体6個でつくられる[Si6O18]のリングを基本構造とする環状ケイ酸塩。X席がアルカリの族が産出の多い電気石で,6亜族設定(現在5亜族が存在)。アルカリはほとんどNaで,丸山電気石のみK。X席がCaの族は4亜族設定(現在3亜族が存在)。日本の新鉱物である足立電気石はここに入る。X席が□の族は4亜族設定(現在2亜族が存在)。日本の新鉱物である苦土フォイト電気石はここに入る。参考文献:Henry et al.(2011) Am. Min., Vol.96: 895
執筆者:尾崎 正陽・嶋崎 吉彦・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

