苦水(読み)にがみず

精選版 日本国語大辞典 「苦水」の意味・読み・例文・類語

にが‐みず ‥みづ【苦水】

〘名〙
硫化物の混入した毒水
※肥後風土記逸文(釈日本紀所載)(1274‐1301)「時々水満ち、南より溢れ流れて白川に入れば、衆(もろもろ)の魚酔ひて死ぬ。土人(くにひと)、苦水と号(なづ)く」
② 苦い経験。苦汁(くじゅう)
※卍(1928‐30)〈谷崎潤一郎〉一三「さんざん人に苦水飲ましときながら」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「苦水」の意味・読み・例文・類語

にが‐みず〔‐みづ〕【苦水】

にがい水。転じて、にがい思い。苦汁くじゅう。「苦水を飲まされる」

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