土人(読み)どじん

精選版 日本国語大辞典 「土人」の意味・読み・例文・類語

ど‐じん【土人】

〘名〙
① その土地に生まれ住みついている人。土着の人。土地の人。
※続日本紀‐和銅元年(708)四月癸酉「若取土人及傍国者、並依令条
※俳諧・写経社集(1776)「金福寺といふ。土人口称して芭蕉菴と呼」 〔後漢書‐南蛮伝李賢注〕
② 特に、原始的生活をしている土着の人々をいった語。
稚児桜(1887)〈服部誠一〉教育大意「教育を怠れば社会は暗みとなること亜弗利加(アフリカ)の土人の如く太古野蛮に返へるべし」
③ 土で造った人形泥人形。〔子不語‐巻二〕

ど‐にん【土人】

〘名〙 =どみん(土民)色葉字類抄(1177‐81)〕

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デジタル大辞泉 「土人」の意味・読み・例文・類語

ど‐じん【土人】

その土地で生まれ育った人。土着の人。土地の人。
未開地域の原始的な生活をしている住民を侮蔑していった語。
[類語]原住民先住民先住民族土着民土民

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「土人」の読み・字形・画数・意味

【土人】どじん

土地の人。本国の人。唐・馬総〔日本の僧空海に贈る、離合詩〕何ぞ乃ち里來(きた)る 其の才を衒(てら)ふに非ざるべし 學を(かさ)ねて元を助けば 土人も子(し)の如き稀なり

字通「土」の項目を見る

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