英賀一揆(読み)あがいっき

改訂新版 世界大百科事典 「英賀一揆」の意味・わかりやすい解説

英賀一揆 (あがいっき)

播磨国英賀(現,兵庫県姫路市)の一向宗本徳寺を中心に,石山本願寺一揆の一環として羽柴秀吉と戦った一揆。英賀は中世後期に港町として発展した。はじめ播磨守護赤松氏の代官が支配し,やがて有力長衆(おとなしゆ)三木氏を中心に自治的結合が成立した。15世紀末に一向宗が伸展し,1515年(永正12)播磨教団の中心として一家衆寺院本徳寺が創建され,寺内町が形成された。門徒化した英賀長衆は16世紀中葉に石山本願寺に出仕していた。石山本願寺一揆の時期には毛利氏と本願寺の中継拠点となり,門徒は一揆を起こし,77年(天正5)より中国経略を始めた秀吉と対峙した。秀吉は80年4月初めより英賀攻撃を開始し,同24日に陥落,寺内籠城衆は船で退去した。一揆は門徒化した三木一族をはじめとする寺内町人農民,および毛利方武士で構成されていたらしい。秀吉は英賀の町人,農民を新設した城下町姫路に移し,本徳寺も移転させたので寺内町英賀は消滅した。
一向一揆
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