茂内村(読み)しげないむら

日本歴史地名大系 「茂内村」の解説

茂内村
しげないむら

[現在地名]大館市茂内

大館盆地北東端部、西流する長木ながき川中流域に位置する。天文年間(一五三二―五五)の浅利則頼侍分限帳(佐藤文書)に「御家老 茂内村居主 野呂左馬允」とみえる。南北朝期の文和三年(一三五四)の沙弥浄光譲状(新渡戸文書)にみえる「奥州陸奥比内郡重内郷」の一角(→重内郷

正保四年(一六四七)の出羽一国絵図には重内村二一石と記す。「六郡郡邑記」に「古来一ノ関村と云、延宝年中長木沢御境目南部と御論地之節、一ノ関にては紛敷に付茂内村と改名」とあるが、詳細は不明。江戸時代前期には長木川上流域一帯を村域に含んでいたが、天和三年(一六八三)雪沢ゆきさわ新沢しんさわが独立村として分出した(六郡郡邑記)。寛政六年(一七九四)の六郡惣高村附帳では当高三一石余で、枝郷は横岩よこいわ赤石あかいし鳴沢滝なるさわたきの三ヵ村。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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