茣蓙帆(読み)ござほ

精選版 日本国語大辞典 「茣蓙帆」の意味・読み・例文・類語

ござ‐ほ【茣蓙帆・御座帆】

  1. 〘 名詞 〙 ござでつくった帆。上代から江戸初期までの船に用いられ、ふつう幅三尺(約九〇センチメートル)、長さ六尺(約一八〇センチメートル)の茅筵(かやむしろ)などを縦横につなぎ合わせてつくる。縦を一反として、横につなぐ数によって何反帆と数えた。筵帆(むしろほ)。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の茣蓙帆の言及

【ござ(茣蓙∥御座)】より

…茣蓙を用いた民具に着(き)茣蓙という日よけの背蓑や,小児の雨具の茣蓙帽子がある。江戸初期まで船に用いた茣蓙帆は,筵製が多かった。また,老人の後添いを茣蓙敷(ござしき)または筵敷(むしろしき)というのは全国的で,これは寝起きの世話をする者の意とされる。…

※「茣蓙帆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android