茶かぶき(読み)ちゃかぶき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「茶かぶき」の意味・わかりやすい解説

茶かぶき
ちゃかぶき

千家七事式(しちじしき)の一つ。その起源闘茶(とうちゃ)であったが、精神性を高揚する草庵(そうあん)茶がおこり、闘茶の残滓(ざんし)としてのかぶき茶を千宗旦(せんそうたん)が禁止することによってとだえた。その後、七事式の制定とともにふたたび取り上げられて現在に伝えられているのである。遊び方の基本は闘茶と同様で、3種の茶を五服飲み、その味を飲み分けるものである。

[筒井紘一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android