草木六部耕種法(読み)そうもくりくぶこうしゅほう

世界大百科事典 第2版の解説

幕末の佐藤信淵主著。全20巻。本書により信淵は,宮崎安貞,大蔵永常とならび〈江戸時代の三大農学者〉と称される。1829年(文政12)稿したが,公刊は明治以後である。有用植物の利用対象を,根・・皮・葉・花・実の六部にわけ,それぞれに属する植物の栽培法を解説している。この分類はほかに例がなく,信淵の独創とみなされる。登場する植物は約300種。もっとも重要なのは需実種で,イネをはじめ穀物,マメ類,ウリ類,ナス,ナタネ,ワタ果樹など広範囲な種類がふくまれる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の草木六部耕種法の言及

【搗栗】より

…乾燥させたクリの実を臼でついて殻と渋皮をとったもの。江戸前期の《本朝食鑑》(1697)などは天日で干しあげたものをつくとし,後期の《草木六部耕種法》(1823)などは1昼夜ほど〈あく〉につけてから同じようにしてつくるとしている。〈搗栗子〉の語は奈良時代から見られ,《延喜式》には,丹波その他の諸国から貢納され,神祭仏会などの料として〈平栗子〉〈干栗子〉〈甘栗子〉〈生栗子〉などと併記された例も見られる。…

※「草木六部耕種法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android