草本村(読み)くさもとむら

日本歴史地名大系 「草本村」の解説

草本村
くさもとむら

[現在地名]山国町草本

山国川上流部の山村、東は釣鐘つりがね山、西は豊後境の山、南は小屋川こやがわ村、北は槻木つきのき村。大友姓日田氏の最後の惣領親将は日田郡士の反発を招き、大永七年(一五二七)草本に退去蟄居したという(「日田記」など)新宮しんぐう神社(旧村社)拝殿の鰐口(県指定文化財)の銘に「謹奉懸山国草本村新宮権現御宝前鰐口 享徳三年甲戌三月二十日、大願主宗秀世」とある。この鰐口のほかの一面には「田部村八幡宮鰐口 応永卅五年三月七日光良鋳」の銘があり、応永三五年(一四二八)に光良が鋳造し、田部村八幡宮(現不明)へ奉納し、享徳三年(一四五四)当社に奉納されたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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