槻木(読み)つきのき

精選版 日本国語大辞典 「槻木」の意味・読み・例文・類語

つき‐の‐き【槻木】

  1. 〘 名詞 〙 植物けやき(欅)」の古名
    1. [初出の実例]「走り出の 堤に立てる 槻木(つきのき)の こちごちの枝の 春の葉の 茂きが如く」(出典万葉集(8C後)二・二一〇)

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関連語 名詞 実例 初出

日本大百科全書(ニッポニカ) 「槻木」の意味・わかりやすい解説

槻木
つきのき

宮城県南部、柴田(しばた)郡柴田町の一地区。旧槻木町。近世奥州街道宿場町であった。仙台藩蔵入地。JR東北本線と阿武隈急行(あぶくまきゅうこう)の槻木駅があり、国道4号が通じる。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「槻木」の意味・わかりやすい解説

槻木
つきのき

宮城県南部,柴田町の中心地区。旧町名。白石川阿武隈川に合流する地点の北にある小盆地の中心。 JR東北本線と阿武隈急行の分岐点で,仙台市への通勤者が多い。かつて奥州街道の宿場町で河港でもあった。付近貝塚や横穴古墳などが多い。

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世界大百科事典(旧版)内の槻木の言及

【柴田[町]】より

…原田氏断絶後は柴田氏が館主となり,同氏の菩提寺大光寺が現存する。阿武隈川沿いの槻木(つきのき)は江戸時代,奥州街道の宿場町として栄えた。米作を中心に野菜や花卉がつくられるが,なかでも露地菊は東北一の産地である。…

※「槻木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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