釣鐘(読み)ツリガネ

デジタル大辞泉 「釣鐘」の意味・読み・例文・類語

つり‐がね【釣(り)鐘】

寺院鐘楼などにつるしてある大きな鐘。青銅で鋳造し、つり撞木しゅもくでつき鳴らす。梵鐘ぼんしょう
[類語]梵鐘晩鐘

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精選版 日本国語大辞典 「釣鐘」の意味・読み・例文・類語

つり‐がね【釣鐘】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寺院の鐘楼などにつるしてある、青銅で鋳造した大きな鐘。撞木(しゅもく)でつき鳴らす。おおがね。つきがね。楚鐘(ぼんしょう)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 武具一つ。釣鐘状の指物(さしもの)
    1. 釣鐘<b>②</b>〈武用弁略〉
      釣鐘〈武用弁略〉
  4. 大声で話すこと。大声で叱ること。また、その人。〔隠語構成様式并其語集(1935)〕

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百科事典マイペディア 「釣鐘」の意味・わかりやすい解説

釣鐘【つりがね】

釣り下げて撞木(しゅもく)でついて鳴らす鐘。特に寺の梵鐘(ぼんしょう)をいう。日本の梵鐘の原形は中国周代の楽鐘で,仏教とともに伝来し,独特の発展を遂げた。銅製が多く,まれには鉄製。形式は上のすぼんだ円筒形の上に竜頭(りゅうず)をつけ,胴に乳(ち),袈裟襷(けさだすき),撞座(つきざ)などを配したもの。奈良時代から平安中期までの鐘は,2個の撞座の中心を結ぶ直線が,竜頭の長軸線と直交するが,平安中期以降のものでは両者は一致する。また時代が下ると口縁の駒の爪(つめ)といわれる部分の出が大きくなる。梵鐘の遺品は多く,日本で最古の銘をもつ妙心寺,銘文で名高い神護寺,形の美しい平等院のものなど名鐘が多い。

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改訂新版 世界大百科事典 「釣鐘」の意味・わかりやすい解説

釣鐘 (つりがね)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「釣鐘」の解説

釣鐘 (ツリガネ)

植物ツツジ科の落葉小高木。サラサドウダン別称

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世界大百科事典(旧版)内の釣鐘の言及

【当身技】より

…当(あて),当身,当技(あてわざ)ともいう。人体の急所とされる天倒(てんとう)(頭頂部),烏兎(うと)(みけん),霞(かすみ)(こめかみ),人中(じんちゆう)(鼻下),水月(すいげつ)(みぞおち),明星(みようじよう)(下腹部),電光(でんこう)(右ひばら),月影(げつえい)(左ひばら),釣鐘(つりがね)(睾丸),ひざ関節などを,こぶし,指先,ひじなどで突いたり,こぶし,手刀などで打ったり,ひざ,蹠頭(せきとう),かかとなどでけったりして相手に苦痛をあたえ参らせる技である。現在は乱取(らんどり)(自由練習)や試合における勝敗が中心となり,投げ技と固め技だけが使われ,当身技は危険であるので禁じられているため,活用がおろそかになっている。…

※「釣鐘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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