日本歴史地名大系 「草道島村」の解説 草道島村そうどうじまむら 岐阜県:大垣市旧安八郡地区草道島村[現在地名]大垣市草道島町杭瀬(くいせ)川左岸に位置し、東は市島(いちじま)村・青木(あおき)村。草堂島・惣洞島とも記す。「丹波志」によれば、多紀(たき)郡(現兵庫県多紀郡)の若宮八幡宮神前鰐口銘に「美濃国安八郡草遂嶋大納軍社鰐口一字(ママ)、応永十四年五月十日」とみえ、草遂嶋は当地のことと考えられる。天文二〇年(一五五一)一月一四日の斎藤道三安堵書状(西円寺文書)には「草道嶋之内、其方名田方并所々買得分之事」とみえ、道三が当地の西円(さいえん)寺に対し、これらの地を還付している。年未詳一二月三日の多賀以玄奉本願寺御印書(同文書)には「濃州安八郡平野庄草道嶋」とみえ、延暦寺領平野(ひらの)庄の庄域であったらしい。また、年欠の下間忠政奉本願寺御印書や慶長五年(一六〇〇)八月日の池田輝政判物(ともに同文書)には「しまの西円寺」と記され、「シマ」と通称されることもあったらしい。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by