荒幡村(読み)あらはたむら

日本歴史地名大系 「荒幡村」の解説

荒幡村
あらはたむら

[現在地名]所沢市荒幡

久米くめ村の西にあり、西は町谷まちや村、南は多摩郡野口のぐち(現東京都東村山市)宅部やけべ(現同東大和市)。北境を柳瀬やなせ川が東流する。入間いるま山口やまぐち領に属した(風土記稿)。村山党荒波多氏の本貫地とされ(同書)、同氏は山口季信の子某を始祖とする(「村山党系図」諸家系図纂)。寛永二年(一六二五)一〇月二三日永井与次郎(忠正)に荒幡村四〇〇石が宛行われた(記録御用所本古文書)。「狭山の栞」には天正一九年(一五九一)五月三日に永井氏に宛行われたとある。幕末まで旗本永井領。田園簿では田一六三石余・畑二三六石余。文禄元年(一五九二)永井与次郎は武蔵国高麗郡荒幡山に葬られたという(寛政重修諸家譜)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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