デジタル大辞泉 「荒立てる」の意味・読み・例文・類語 あら‐だ・てる【荒立てる】 [動タ下一][文]あらだ・つ[タ下二]1 荒々しくさせる。「風が波を―・てる」「声を―・てる」2 物事をもつれさせ面倒にする。「事を―・てる」3 怒らせる。「いま少し―・てて惑はし給へ」〈落窪・一〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「荒立てる」の意味・読み・例文・類語 あら‐だ・てる【荒立】 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]あらだ・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙① 荒くする。はげしくする。「声を荒立てる」② 人を怒らせる。腹を立てるようにしむける。腹立たせる。[初出の実例]「にくし。な縫ひ給ひそ。今少しあらだてて惑はし給へ」(出典:落窪物語(10C後)一)③ 物事をさらにもつれさせる。もめていることなどを表沙汰にする。[初出の実例]「あはれと思ひつる心も残らねど『この頃、あらだてては、いみじきこと出できなむ』と思ししづめて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)真木柱) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例