表沙汰(読み)オモテザタ

デジタル大辞泉 「表沙汰」の意味・読み・例文・類語

おもて‐ざた【表沙汰】

内密にしたいことが世間に知れ渡ること。表立つこと。「事件表沙汰になる」
公の機関によって取り扱われること。裁判ざた。おおやけざた。「表沙汰にして決着をつける」⇔内沙汰うちざた
[類語]表面化表立つ顔に出るざっくばらん開けっ広げ開けっ放し明け透け単刀直入ずばり直截ちょくせつ率直開放的あからさまずけずけ大っぴら露骨あらわ赤裸赤裸裸筒抜けガラス張り公然フランク歯にきぬ着せぬぽんぽん口さがない口が悪い口うるさい口やかましい辛口毒舌ずばずばストレートダイレクトき出しえげつない遠慮会釈もない無遠慮言いたい放題啖呵たんかを切る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「表沙汰」の意味・読み・例文・類語

おもて‐ざた【表沙汰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 世間に公然と知れわたること。おおやけになること。おもてむき。
    1. [初出の実例]「御祝が済むと、表沙汰にするんだと仰っしゃるじゃありませんか」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉三)
  3. 裁判によるなど公的機関で扱われること。おおやけざた。裁判ざた。⇔内沙汰(うちざた)
    1. [初出の実例]「親父様へ内証ゆゑ、表沙汰になりまして家へ知れては済みませぬ」(出典:歌舞伎・勧善懲悪覗機関(村井長庵)(1862)三幕)

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