荷暮村(読み)にぐれむら

日本歴史地名大系 「荷暮村」の解説

荷暮村
にぐれむら

[現在地名]和泉村荷暮

九頭竜くずりゆう川の支流荷暮川の谷間の村。「越前国名蹟考」に「国境峠 荷暮より峠迄二里半、牛馬不通、国境より美濃国島口へ二里半」とみえ、南は峠を越えて島口しまくち(現岐阜県武儀郡板取村)。村名は正保郷帳にみえ、畠方のみ四石弱。

郡上藩金森氏は延享四年(一七四七)三月、当村の金倉銅山の吹屋を葺くため萱一千二〇〇束を、穴馬あなま二一ヵ村などに命じ、銭二四貫文を支給したことがあり(聞書写)、当地に郡上藩直営の銅山があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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