荷重痕(読み)かじゅうこん(その他表記)load cast

最新 地学事典 「荷重痕」の解説

かじゅうこん
荷重痕

load structure

水を含んだ可塑性に富む泥層上に,流動性をもつ砂層が着床したとき,あるいは,その後に砂層の基底が水平方向にずれることや,砂層が基底面に及ぼすわずかな荷重の差の均衡を得るために,砂層の一部が泥層中に沈み込んだり鋤き上げられたりすることが結びついてできる構造で,ソールマークの一種。不均衡荷重の生ずる原因としては,1)流痕などの凹地の充塡,2)リップルマークのような差別的堆積,3)地震波による波状界面の形成が挙げられるが,荷重痕の形態からその原因を区別することは困難。普通は砂岩層の底面にみられ,load castとも呼ばれる。castでは球根様,乳頭状または不規則な形状の突起からなる堆積構造ボールアンドピロー構造偽団塊シュードノジュール)・ロードポケット・フローキャストなどと呼ばれた。水平的な変形に注目して古斜面の復元に役立てることがある。タービダイト中に多いが,他の堆積物中にもある。

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参照項目:ソールマーク

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 原田

岩石学辞典 「荷重痕」の解説

荷重痕

荷重構造(load structure)と同義.円みを帯びた砂の突起で,重い砂がその下部の泥に沈んでできたソール・マークである.動きの方向は基本的に垂直である.この語はシュロックが初期に使用した(flow-cast)に代わるもので,flow-castは水平または水平に近い動きによって形成された構造を含むと再定義された.loadingまたはload-castingは,grooveやfluteのような初期に形成された構造を強調したもの[Kuenen : 1953].泥質堆積物の上に砂層が乗る場合に,差別的な荷重によって生じるソール・マーク.これでできた構造を荷重構造という[木村ほか : 1973].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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