荻野新宿(読み)おぎのしんしゆく

日本歴史地名大系 「荻野新宿」の解説

荻野新宿
おぎのしんしゆく

[現在地名]厚木市下荻野

下荻野しもおぎの村南部に新しく開かれた宿場で、長さ三町六間。天文年間(一五三二―五五)小字子合こあい(古くは小合とも)公所ぐじよ両所の村民がここに移り、新宿と称するようになった(風土記稿)。天正一三年(一五八五)二月二七日、北条家市法度(県史三)によれば、四日・九日・一四日・一九日・二四日・二九日の四・九の日に開かれる六斎市であった。同一七年九月一三日の北条家掟書写(同書)によれば、当宿場で毎月一九日より二五日まで馬市が開かれた。

近世に入ると、法界ほうかい寺の門前市の形態に変わったと伝えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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