下荻野村(読み)しもおぎのむら

日本歴史地名大系 「下荻野村」の解説

下荻野村
しもおぎのむら

[現在地名]厚木市下荻野・鳶尾とびお一丁目

村の中央を東から西に甲州道、南から北を大山道が通る。東は三田さんだ村、南は及川おいがわ村、西は中荻野なかおぎの村、北は棚沢たなざわ村に接する。南方を荻野川が流れる。中世は荻野郷に属した。上荻野村・下荻野村は慶長八年(一六〇三)に分村し、中荻野村が当村より分村した(風土記稿)。当村新宿しんしゆくでは小田原北条氏支配の頃より、四・九の日に六斎市が開かれていた。また村内に小田原北条氏に仕えた鋳物師の森豊後・木村内匠・田村大炊助が居住し、隣村井山いやま(飯山)山城とともに大筒を製造しているが、田村と山城については不詳(天正一七年一二月晦日「北条家朱印状写」県史三)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報