莇生村(読み)あんぞむら

日本歴史地名大系 「莇生村」の解説

莇生村
あんぞむら

[現在地名]辰口町莇生

岩内いわうち村の南東、能美丘陵の北部に位置する。「あぞう」ともよぶ。正保郷帳に村名がみえ、高一三九石余、田方七町六反余・畑方五反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高一五五石、免三ツ三歩、小物成は山役七〇目(三箇国高物成帳)。享保一〇年(一七二五)定納米の納入先を石川郡本吉もとよし御蔵(現美川町)から同郡鶴来つるぎ御蔵(現鶴来町)へ変更することを願出ている(能美郡誌)。この願出は受入れられたらしく、文化二年(一八〇五)波佐谷はさだに(現小松市)文兵衛組の高物成書上(太田文書)では鶴来御蔵入となっている。弘化三年(一八四六)の百姓数一七(「山上組品々帳」辰口町立博物館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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