莎崎村(読み)こうざきむら

日本歴史地名大系 「莎崎村」の解説

莎崎村
こうざきむら

[現在地名]富合町莎崎

北と西は緑川、東に菰江こものえ村、南に浜戸はまど(廻江川)を境に硴江かきのえ村がある。土地は平坦で田畑が開ける。荷崎の表記もある。莎は香附子こうぶし(浜菅)で、海辺や河口近くに生える植物である。慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳によると高八四七石三斗余、うち田方八二四石一斗余・畠方二三石一斗余。肥後領高人畜家数船数調(永青文庫蔵)に船数一八(うち猟船八)・水夫四五とあって、小規模ながら沿岸漁業も行われた。元禄期(一六八八―一七〇四)には人夫数は変わらないが、船数は九艘に半減している(「諸御郡高人畜浦々船数其外品々有物帳」同文庫蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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