江崎(読み)えざき

精選版 日本国語大辞典 「江崎」の意味・読み・例文・類語

えざき【江崎】

(「えさき」とも) 姓氏一つ

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デジタル大辞泉 「江崎」の意味・読み・例文・類語

えさき【江崎】

姓氏の一。
[補説]「江崎」姓の人物
江崎玲於奈えさきれおな

えざき【江崎】

姓氏の一。
[補説]「江崎」姓の人物
江崎誠致えざきまさのり

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改訂新版 世界大百科事典 「江崎」の意味・わかりやすい解説

江崎 (えさき)

長門国阿武郡の港町。現,山口県萩市江崎。東西を山に囲まれ,日本海に面する天然の良港。1396年(応永3)の済度寺の古鐘銘に〈長州阿武郡多万郷江津村済度寺〉とあり,中世には多万郷の江津村と称していた。《防長風土注進案》は,江崎を古くは〈江津の湊〉と呼び,港として繁栄していたことを伝えている。江津は阿武18ヵ郷の米を若狭国へ積み出す重要な港であった。近世初頭,益田景祥の知行地であったが,1625年(寛永2)に景祥が吉敷郡問田へ替地となったため,蔵入地となった。益田景祥の知行地のころ,江津は〈入江の崎に有之浦〉のゆえに江崎と改められたといわれている。1626年の検地では江崎と記されている。江崎は米の積出港のみでなく,北国廻船の寄港地であり,廻船との交易でも栄えた。漁業もさかんで,相物(干魚など)や干鰯(ほしか)を石州津和野や瀬戸内の諸港に売りさばいていた。明治になって汽船が就航し,北前船が姿を消すと,江崎港も衰退した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「江崎」の意味・わかりやすい解説

江崎
えさき

山口県北部,日本海に面する萩市北東部の旧町域。 1955年小川村と合体して田万川町となり,2005年周辺7市町村が合体して萩市となった。東隣島根県益田市との交流多く,島根県の影響が強い。江戸時代,米の積み出しや北前船でにぎわった。漁港および北長門海岸国定公園の観光基地。 JR山陰本線江崎駅がある。

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世界大百科事典(旧版)内の江崎の言及

【田万川[町]】より

…北は日本海に臨み,町の中央を田万川が北流する。日本海に面する中心集落の江崎は天然の良港で,古くから物資の集散地として栄え,江津の湊と称して阿武郡十八郷の米を若狭国へ積み出す港町であった。米作を中心に,クリ,モモ,ナシの栽培,養豚,養鶏が盛んである。…

※「江崎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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