菅塩村(読み)すがしおむら

日本歴史地名大系 「菅塩村」の解説

菅塩村
すがしおむら

[現在地名]太田市菅塩

長岡ながおか村の東、八王子はちおうじ丘陵の南麓にあり、北の山田郡下広沢しもひろさわ(現桐生市)とは菅塩峠で結ばれる。東は西金井にしかない村。中央を岡登おかのぼり用水が南東流する。村内の字祝人いわと(祝戸)は「和名抄新田につた祝人はふり郷の遺称地とされる。中世新田成塚なりづか郷に属した。宝治二年(一二四八)八月八日の岩松時兼譲状写(正木文書)に「新田庄内なりつかのかう、同すかしをの村」とみえ、時兼は「かなやの村」などとともに娘とち御前に譲渡している。応永二二年(一四一五)八月一〇日の称光天皇即位要脚段銭催促状写(同文書)に「菅塩村田四町五段」とある。一五世紀半ばのものと思われる新田庄内岩松方庶子方寺領等注文(同文書)には岩松方として「すかしう」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android